2010年3月20日土曜日

Touch By Eyes

Touch By Eyes 
「視触」とは、目で触るという視覚と触覚の複合感覚の語。

CEMENTがプロデュースするアーティスト、
Mayo Horinouchi氏によるファブリックプロダクトシリーズです。






こちらはBOOK COVER。
コンセプトは『指先文学』。
本のイメージに合わせてテキスタイルデザインをセレクトし、
布の質感を指で感じながらの読書。
お気に入りの一冊を包む、特別なブックカバー。







そして、そちらはPOUCH 。
コンセプトは『like a cosmetic』。
カラー、質感、肌触り...、化粧品を選ぶようにポーチも選びたい。
今までにないアーティスティックなポーチがお気に入りとなるはず。




この他、クッションカバーやファブリックバッヂまで多数のアイテム、
テクスチャによって展開されています。
うちでは、ブックカバーとポーチのみの取り扱いですが。


ぜひ見に来られてください。

CEMENT 視触シリーズ
   Book Cover 3,360yen(税込)
   Pouch 3,675yen(税込)

2010年3月13日土曜日

Be here now

英語で、風や木の葉のざわめき、川のせせらぎ、囁き声という意味をもつ
mur mur(マーマー) magazineの最新号が到着しました!
毎回楽しませてくれる表紙には、今回、
飛び回って、両足にたっぷりと花粉を付けたミツバチが選ばれました。



“世の中からミツバチが消えると4年で人間も滅ぶ”って話を思い出しました。
たしか、それを教えてくれたのもmur mur magazineでしたっけ。

毎号、その時に合った情報で楽しませてくれ、考えさせてくれる
mur mur magazineの最新号の特集は、

『地球の上に生きる2010』。

アリシア・ベイ=ローレルの「地球の上に生きる」をオマージュし、
都会でもどこでも自然とともに暮らす知恵をたっぷりとお伝えしてくれます。

「あなたが今地球の上でできること」、と題された
アリシア・ベイ=ローレルの文章は、生きることが苦手!、変わりたい!
なんて人にうまく生きるいいヒントになりそうです。

インタビューは、ホメオパシー(同種療法)を日本に広めたという由井寅子さん。
人はなぜ病気になるのか、治癒とは何か、というお話から、
生きるということにまで広がっていくインタビューは読み応えがあります。
「症状はありがたい」と語るその真意に、読んで納得しました。

――― と、などなど、今号も内容が濃いです。
もうけっこうな冊数売れていきました。
今、世の女性たちが大注目しているmur mur magazineです。
男のぼくも大注目ですが...

これはほんとうにお勧めしたい1冊です。
ぜひ、手にとって見てみてください。きっと惹かれます。



FRAMeWORK
mur mur magazine no.8   400yen(税込)

2010年3月6日土曜日

年をとった鰐


フランスの作家、レオポルド・ショヴォーの傑作
『年をとった鰐』をアニメーション作家山村浩二が
アニメーションにし、それをもとに構成された絵本。

その名のとおり、ずいぶんと年をとったワニの話。
周りのワニから尊敬されるほどの長生き者のワニ。
そんなワニはある時ひ孫のワニを食べます。
そして、死刑が決定。
尊敬を失ったワニは耐え切れず、一人海へ出ます。

そこで出会う“数を数えられない”タコ。
彼女はとても愛情が深く、知的で、理解があり、
年をとってなかなか動けないワニのために魚をとって与えます。
ワニはそんなタコを愛しながら、
毎夜、彼女の足を1本ずつ食べていきます。
数を数えられないのをいいことに。

そして、とうとう胴体だけになったタコをペロリ。
彼女を心底うまいと思ったワニは、後悔の涙を流します。


この本について色々と考えようとするとよくわからなくなってきます。
ひとつの答えを出せないときのような。
この本の語り口のように、淡々と語られる“物語”なんですね。
この本に何かを求めちゃ駄目なのかもしれません。
ただ読んだ後には心の中に一つ重しがのったような
そんな感覚になりました。

読む人それぞれにそれぞれの感情を見つけられる
そんな本です。


プチグラパブリッシング発刊
年をとった鰐 2,415yen(税込)