2009年4月19日日曜日

旅に出よう!!       014

Stephen Shore (スティーブン・ショアー)

ぼくの大好きな写真家のひとり。

何気ない一瞬の写真がとても美しく見えます。




この写真集は、スティーブン・ショアーが24歳の時の旅物語。

ショアーはロバート・フランクの過程たどりながら
ニューヨークを出発

運転できなかった彼は友人運転で

テキサスのアマリロへ赴きます。

この旅を通じて、彼はニューヨーカーとしての自分の人生経験が、
アメリカ中産階級の特徴や願望とは
あまりにかけ離れたものであることを知って驚いたそうです。

その年の後半、今度は自分ひとりで、
車の免許と
ローライ35“向けて押すだけ”のカメラ―を携えて、

彼は再び旅に出たのです。

何百枚、何千枚と撮り、
出来上がった写真。

この写真集はロードムービーです。

「American Surface」と名づけられてますが、

これは場所や人々とのつかの間の出会いが
皮相的なものであることと、
彼が作品にとらえようとした
基本的な特徴を示してのものです。

「私はAmerican Surfaceで、食事、出会った人、

給仕してくれたウェイターやウェイトレス、

寝たベッド、入ったトイレ、

そのほぼ全部の写真を撮った。

そしてまた、運転している道路や目にした建物も撮った」

見たまま、そのままを写し車を走らせ、
また撮り また走る。

仕上がる写真にわくわくする旅だったんじゃないでしょうか。

その後の写真家にも大変に影響を与えたといいます。

ただ押すだけの写真で人を引きつける
そんなスティーブン・ショアーを
ますます好きになりました。

PHAIDON
AMERICAN SURFACES
3,990yen